症例

背中の痛み

背中や胸の部分は解剖学的には胸椎と背骨が中心になっています。これに左右各12本の肋骨がついて構成されています。この肋骨があるために胸椎は可動性がもともと少ないですが、何らかの原因でますます関節の動きが悪くなったり、周りにある筋肉が緊張してしまうことで背中や胸に痛みを起こしてきます。また肩甲骨が肋骨の後ろに浮くように存在しています。この左右の肩甲骨は本来、非常に動きが多いはずですが、不良姿勢や長時間同じ姿勢を続けることで周囲の筋肉が固まってしまい動きがほとんどなくなってしまいます。これらの症状が出てくると、安静にしても、横になって休んでも痛みが出てきてしまう場合があります。

日常生活において現れる背中の痛み

  1. 長い時間パソコン作業などで座っていたり、または良くない立ち姿勢を取り続けることで、筋肉が緊張・疲労してしまい、その結果、血行が悪くなって背中にこりやハリを引き起こします。
  2. 生活の中で何かしらの外傷を受けたことが原因で、組織に傷がついて痛みが出る。これに関して一度痛みが引いたとしても、何度も痛みの再発を繰り返してしまいます。痛みがないだけで組織の治癒が進んでいない場合があります。もしくは響くような鋭い痛みが肋骨に沿って横のラインで出てくる場合は肋骨にヒビもしくは骨折が入ってる可能性があります。
  3. 背中の痛みの原因で最も多いのが「筋筋膜痛症候群」といって、急性の筋肉の障害や筋肉の反復性の過負荷ストレス(使いすぎ)により、筋肉内に硬いしこりのような部分ができるものです。普通に物を取ろうとして腕を伸ばした瞬間であったり、逆に落としたものを拾おうとした瞬間、ゴルフスウィングの途中、大きく息を吸った瞬間などです。 くしゃみの瞬間や、洋服を着ようとしたときなども意外と多いです。筋肉を触ると強く痛みを感じる「トリガーポイント」もしくは押している所とは異なる部分に痛みが出ることが特徴で、痛みは筋繊維に沿った縦のラインで出てくることが多いです。

背中の痛みを引き起こすまたは伴う疾患

頚椎ヘルニア

頚椎と頚椎の間にあり、クッションの役割をしている椎間板に傷が入り何らかの拍子に中身である髄核が飛び出してしまうことで、周りにある神経に刺激を与えてしまい、動くときに非常に強くまたは鋭い痛みが走る。問題は頚椎にあるが、背中の上部にまで痛みが走ることがある。軽症の場合は首を動かした場合にのみ痛みが出て、重症の場合は安静にしていてもズキズキと耐え難い痛みが出てきます。

頚椎ねんざ

俗に呼ばれる「むちうち」であり、詳しくは「むちうち」で説明してあるが、首についている筋肉で長いものが背中の上部にまで続いているので、その筋肉を痛めると背中の上部に痛みが出ることがある。

整形外科やマッサージでは原因がわからず、治療法もはっきりしないものに関して、カイロプラクティックでは固まってしまった筋肉や動きが悪くなってしまった関節など、何らかの原因を問診や検査によって見つけ出し、背中に負担が少なくなるような身体を施術で作り上げます。特に「筋筋膜痛症候群」に対するアプローチはカイロプラクティックが得意としている分野でもあり、独自の施術法によって改善していきます。また皆様の症状にあった的確なストレッチや運動療法によってご自宅でもセルフケアを行ってもらい、症状の再発を防止していきます。このように皆様のお身体を丁寧にかつ正確に診させて頂く事で痛みや問題を解決していきます。

呼吸のしづらさ

背中の痛みとともに、呼吸がしづらいという経験を持っている方も少なくありません。「背中の痛み」でも述べたように、胸椎には肋骨がついています。この肋骨がスムーズに広がったり、縮んだりしてくれないと、肺の収縮が上手く行われないので呼吸がしづらくなる場合があります。特に肋骨には非常に細かい筋肉がついており、呼吸だけではなく姿勢にも関与していますので、これらの筋肉に過緊張やコリができてしまうと肋骨が上手く動けません。カイロプラクティックではマッサージでは届きにくい深い部分の筋肉にもアプローチができる技術を持っているので、効果がはっきりと出てきます。

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